2008.8.1〜2 富士登山(後編)

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もう少しで頂上と思いきや、登山客の渋滞が激しくて、あとちょっとで着くのに列がまったく進みません。列が動くまで待ちます。
雨風で体がどんどん冷えていき、精神的につらい場面でした。


そしてこれが頂上直前の鳥居。


頂上へ着いた時も相変わらず天気が荒れていて、喜ぶ余裕もなく、とっとと帰りたくなりました。


ギリギリの笑顔



山頂の小屋で登頂記念の土産を買って、少し休憩。写りが曇っているのは天気のせいです。次は下山です。


自分の中では下山が一番つらかったです。
まず、登りでは使わなかったふくらはぎの筋肉を使うので、足がガクガクします。膝が笑います。結局、後ろ向きに歩いて少しでも足の負担を減らし何とか下りました。
また、休憩ポイントがほとんどありません。歩き続けた結果、途中意識がなくなりかけ、高山病?っぽくなりました。結局、七合目辺りまで下山したらよくなったのですが、周りのペースに合わせてどんどん下りていくと大変な事になります。
さらに下山道はトイレがない。本当にない。頂上から六合目までは我慢するつもりの方がいいかも。七合目にあるトイレは小便器一個だけで、30分強風の雨風の中並ばないといけません。並びましたが、待つのも大変だったので、諦めた方がよかったかも。登山道は所々山小屋があるので、トイレで待つ事はなかったんですけどね。


延々と同じ感じの道を下っていきます。蛇の道を進む悟空の気分です。
下山し終えた時は頂上に着いた時より何倍も嬉しかったです。ドラクエじゃない、俺は富士山をクリアしたんだ!と堂々と言えるようになります。
足はガクガクしていて使い物になりません(´・ω・`)
パンフには下山は六合目まで125分って載ってるんですが、僕が意識失いかけたりトイレ障害があったりしたせいで、結局下山に5時間かかりました。
下山記念写真はありません。(雨風が本当に酷くて撮れませんでした)


帰りは温泉「富士展望の湯 ゆらり」へ。
人が多くて16種類の湯は半分も制覇できませんでした。残念!
その後は中央道の渋滞に巻き込まれながら帰りました。


難易度ですが、はっち世代くらいであれば、装備、プランニングさえしっかりしていれば、後は氣合いでなんとかなるのではないでしょうか。
逆にいえば、装備、プランニングを怠ると大変な事になります。
雨具は必須、底の厚い靴(登山靴)も必須。スニーカーは駄目。服は水を吸う綿100%はおすすめしません。
あと、問題は天気。晴と雨できつさが違います。開始地点で強い雨が降っていたら勇気ある撤退をすべきかと。山の天気とおにゃのこの心は変わりやすいですからね。
ちなみにかかった金額は、実費約23000円、装備約27000円、合計5万円でした_| ̄|○


最後に、富士山に登ろうとした理由について。
僕のおとんは山登りが好きです。秋田の太平山にも登った事があり、僕が小さい頃も頂上まで行かず途中まで行って帰ってくるプチ(?)登山に行ったりもしました。
おとんの夢は富士登山でした。でも今おとんは病気で山に登れる体ではありません。だったら代わりに自分が行こうと思いました。一人では不安なので、富士登山経験者のH君にお願いして同行してもらいました。
登っている途中はおとんの顔を思い浮かべながら登りました。
べ、別に感動させたいんじゃないんだかね!


最後に、持って行った物と反省点をメモ。
・雨具 →必要
・飲み物500ml×2 →2本飲んだが、現地調達可なので出発時は1本でいい
カロリーメイト×3 →甘い物(アーモンドチョコとか)2箱がいいと思う
・防寒着(フリース) →1枚必要
・ライト →必要
・お金(トイレ用100円玉も) →必要
・帽子(つば付と冬用) →両方必要(耳が痛くなる)
・手袋 →水に濡れていい物を(軍手は駄目)
・ごみ袋 →汚れた服用に2枚くらい
・カメラ →あるといい
・つえ →必要(金剛杖は記念になるが邪魔)
・耳栓 →あるといい(山小屋就寝用)
・ザックのレインカバー →必要
・酸素ボンベ →余裕があればあるといい(万が一用)
・マスク →?(雨で砂が舞わなかった)
※持って行かなかったけど持った方がいいと思った物
・水にぬれていいポリエステル製の上着
・替えの上着一式、靴下、靴(ザックに入れる物と別に用意。車の中に入れておき、帰ってきたら着替える。)