手紙

そうか、福岡から送って二日で着いちゃうのか。
俺は旅程中いろんな物流を見てきた。
はかた号乗車中はトラックを見た。俺たちが寝ている間に、荷物を運ぶために夜な夜な運転している人がいる。
フェリーにも九州の野菜を詰め込んだトラックの運転手が乗っていた。港に着いたらまたどこかへ運びに行くのだろう。
京福岡間。飛行機ではあっという間だ。でも荷物はそうはいかない。自分たちが気づかないところで、昼も夜も運ばれている。運ぶ人がいる。
このどうでもいい葉書も、誰かがやっと届けてくれたのだ。しかも、クリスマスの夜に間に合ったのだ。たった50円で。
クリスマス更新、それはクリスマスに独り身を証明するための行事。
そして、クリスマスの夜も誰かが頑張っている事も、証明できた行事だったと思う。(了)