更正とは何ぞ

神戸児童殺傷事件の元少年が仮退院したそうです。

法務省はこの元少年に対して、「威信をかけた更生プログラムを作成」したそうです。
でも僕は、どういう状態だと「更正」と言えるのかよく分からなかったので、「更正」について考えたことを以下に書きます。


自分の内面的な変化について一番よく知っているのは、他でもない自分自身です。
しかし、他人はその変化になかなか気付いてくれないのが現実。

僕自身、大学入学時と今とでは別人のようになったと思っていても、周りからは「変わってないね」と言われます。世間なんてそんなもんです。

所詮人物評価なんて、自分自身で決めるものでなく、他人が決めるもの。
自分で「私はマトモです」なんて言ったら、余計信用されない。


結局は、自分自身でどう思おうとも、周りの人間の不安が払拭されなければ、「更正」とは呼べないのではないだろうか?


更生プログラムに携わったスタッフは、「その成果に自信を見せる」そうです。
でも退院後、周りにいる人間はスタッフではなく、一般人、元少年の家族、そして被害者の遺族です。

こういう人たちの不安が払拭されるよう、元少年は誠意をアピールしていかなければならない。
それは、一生かかっても無理かもしれないけど。


ちなみに、もし元少年が近所に住むことになったら、僕だったら殺人経験者とは関わりたくないので、間違いなく引っ越します。